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077. 白色 LED ランプ 2題

[ 初公開日:2015年10月9日 ]

 サイト "ELM" さんで紹介されていた "白色LEDヘッドランプ" の回路を利用させていただいたもので、 乾電池2本で6個の白色LEDを点灯させることができます。


 今回は 100均で見つけた2つのグッズそれぞれに、この回路を組み込んでみました。

( 2015/10/9 追記 ) どちらのグッズも 9年以上も前に購入したものですから、おそらく現在では販売はされていないでしょう。

■ 回路図 ■


 この回路図で、ブロッキング発振をさせるための発振用コイルは、既製品はありませんので自作をしなければなりませんが、その自作方法の要領を、 前作 "白色LED点灯回路 (ELM版)" で詳述していますので参考にしてください。 なお、ここで使用したドラムコアは 太陽誘電のラジアルリードタイプのインダクタ 100μH (LHL10NB101K) から取り出したもので、巻き線にはΦ0.32 のウレタン線 (UEW) を使用しました。

| 回路図 (WhiteLedLamp.CE3) | ページトップ |




例1 - 100均グッズ "ミニライトスタンド" への組み込み

 使用したものは、下写真のような "ミニライトスタンド" という商品名で、単3乾電池を4本使用して6Vで豆電球を点灯させるものです。 これをLED化に改造して、使用乾電池を半分の2本に減らし、3Vで6個の白色LEDを点灯させます。

■ ケース外観と内部の様子(1) ■

上列左より、底カバー、本体ケース、頭部透明カバー、
続いて下列左より、電池ケース(LED化に改造)、反射鏡
右端は、頭部透明カバーに反射鏡を組み入れたところ
反射鏡の中心の○穴は、LED6個が出るように広げる
LED化に改造した電池ケースを、底部から挿入する 頭部を真上から見たところ 頭部透明カバーを外して見たところ
LED化に改造した電池ケースを右側面から見たところ
手前のケース側面に付属する金具はスライドスイッチの接点
同じく左側面から見たところ
頭部側から見たところ 底部側から見たところ (上)電池ケースの裏側、(下)電池をセットした様子

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■ プリント基板(1)パターン図 (部品面) ■

| プリント基板(1)パターン図 (部品面) (WhiteLedLamp1PC.CE3) | ページトップ |

■ プリント基板(1)パターン図 (ハンダ面) ■

| プリント基板(1)パターン図 (ハンダ面) (WhiteLedLamp1PC1.CE3) | ページトップ |

■ プリント基板(2)パターン図 (部品面) ■

 LEDには光拡散キャップを被せてあります。

| プリント基板(2)パターン図 (部品面) (WhiteLedLamp2PC.CE3) | ページトップ |

■ プリント基板(2)パターン図 (ハンダ面) ■

| プリント基板(2)パターン図 (ハンダ面) (WhiteLedLamp2PC1.CE3) | ページトップ |




例2 - 100均グッズ "タッチライト" への組み込み

 使用したものは、下写真のような "タッチライト" という商品名で、例1の "ミニライトスタンド" と同様、単3乾電池を4本使用して 6Vで豆電球を点灯させるものです。 これをやはり前例と同様LED化に改造して、使用乾電池を半分の2本に減らし、3Vで6個の白色LEDを点灯させます。

■ ケース外観と内部の様子(2) ■

LEDを点灯させた様子 裏側を見たところ 電池の蓋を外して見たところ
裏側の円周沿いにある4本のねじを外すと、カバーがこのようになる 反射板として厚手の白紙を使用
反射板を外して見たところ
手前の四角のものは押し釦スイッチ
表側を真上から見たところ 押し釦スイッチとは反対側から見たところ
壁掛け用として使用するときは
上部の穴にフックを引っ掛ける
裏側を真上から見たところ フック用の穴側から見たところ

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■ プリント基板(3)パターン図 (部品面) ■

 LED用基板の中央付近に開いている2個の穴(基板を固定するための M2ビス用)は、下パターン図、および写真には反映されていませんが、 実際にはもう2個開け直してそちらを使用しています。 下写真の穴位置よりも基板の一目盛り分( 2.54 mm )上の位置に開け直し、 これによりケース内に組み入れたときに、LEDをより中心に位置させることができました。

| プリント基板(3)パターン図 (部品面) (WhiteLedLamp3PC.CE3) | ページトップ |

■ プリント基板(3)パターン図 (ハンダ面) ■

| プリント基板(3)パターン図 (ハンダ面) (WhiteLedLamp3PC1.CE3) | ページトップ |



■ 使用部品表 ■

(主要部品: IC, トランジスタ等)

(データシート)
トランジスタ .................... 2SC2458
トランジスタ .................... 2SC2500
トランジスタ .................... 2SC3279
ショットキダイオード .................... 1S4
超高輝度白色LEDΦ5 .................... OSPW5111A

| 部品表 | Excel ファイル (WhiteLedLamp_parts.xls) | ページトップ |

■ 後記 ■

 ここで、お恥ずかしい話をご紹介しておきます。 私の場合、この手の製作物は作製当時はそれなりに使用してはいるのですが、だんだんと熱が冷めてきて 数年も経つとすっかりお座成りになってしまいます。 余談ですが、3年ほど前に一時的に引っ越しをしまして、その時にまとめた荷物の中に最近まで仕舞い込んだままになっていました。

 例によって、このホームページで公開するに当たってそれらを引っ張り出してきたのですが、いざ乾電池をセットし直してスイッチをオンしても LEDが光らないのです。 ・・・ これは一体、どうしたものか ??? (例2で紹介した "タッチライト" の話です) 9年前の製作当時は、当然ながら光っていた筈?なんですが。


 調べてみるとブロッキング発振が起きていませんでした。 したがって、LEDへ供給するための高い電圧が発生していません。 ・・・ 何故か?

 発振コイルや同トランジスタ 2SC2500が不良になる ―― と言うことは、無理な使い方をしているわけでもないので通常は考えにくいことです。 基本に返りこの当たりのハンダ具合を 重点的に点検してみました。 ・・・ 分かりました。 右上の写真中、黄 > 印で示した左側に位置する2点のハンダドット間の導通がありませんでした。

 これでは発振トランジスタ 2SC2500のコレクタが、宙に浮いて回路に繋がっていない状態です。 原因はハンダ付け不良でした。 これは目視ではほとんど分かりませんが、 テスターで当たってみると導通がないのが確認できました。

 このプリント基板を作製した9年前には、導通があって回路も正常に動作していたものが、ハンダ付け不良のために時間が経つとともに、いつの間にか導通がなくなってしまったものと思われます。 ハンダ付けを正しくし直して一件落着でした。 ハンダ付け不良 ―― 実にお恥ずかしいことで、お粗末。  ( 2015/10/9 追記 )

■ 参考サイト ■

電池1本でLEDを光らせる実験 .......... http://elm-chan.org/works/led1/report.html
白色LEDヘッドランプ .......... http://elm-chan.org/works/led2/report_j.html

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初版:2006年12月11日、初公開:2015年10月9日、最終更新:2023年11月2日