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014. 7セグメントLED表示時計

[ 初公開日:2016年1月10日 ]

 サイト "ELECTRONICS SHELVES" (現在リンク切れ) の "PIC,16F84を使った 7セグメントLED表示の時計" で紹介されていたもので、私自身のPICアセンブラ命令のトレーニング用として "12時間表示型時計" を作成してみました。

 オリジナルではPICに PIC16F84 を使用していますが、 ここでは PIC16F648A に変更をしました。

 また、同サイトの説明にもあるように、LED表示器用の+電源を PIC マイコンと切り離し、表示器用に 5Vまでの電圧可変回路をつけ加えて、 明るさを連続可変ができるようにしてあります。


12/24時間の両表示に対応等の機能追加とケースに収納 ( 2016/1/10 更新 )

 このページをネットに公開するに当たって、初期時の製作のままではあまり実用的とは言えずつまらないので、次のような機能を盛り込み実用レベルを向上させました。
  • アセンブラ命令のトレーニング用として作成のため、時間の精度は二の次だったのを実用レベルまで上げる。
  • 12時間表示専用だったプログラムを、スイッチ操作で使用時にいつでも12/24時間表示に切り替えられる。
  • 12時間表示において、午前/午後の表示の区別がなかったのを、別々のLEDを点灯させることで区別をする。
  • 時刻設定モード中であることを、時間(秒)の感覚だけでしか分からなかったのを、LEDの点灯で目視ができる。
  • 左スイッチを押したときに、秒表示のデシマルポイントLEDが点灯してしまうのを点灯しないように修正。
 これらの機能を追加するためのハード的な改造は最小限に止め、その殆んどをプログラムを変更することで実現をしています。

 また、今まではプリント基板をむき出しで使用していたのを、これを機に右写真のようにケースに収納して、これも実用性を高めるための一助としました。 しかし、これによって スイッチの操作性が失われないように、もう1組のスイッチをケースの右側面にも取り付けました。

12時間表示時の am / pm 表示の不具合を修正 ( 2019/4/13 更新 )

 3年ほど前に、12時間表示時に am / pm の LED表示を機能追加したのですが、その表示方法に一部誤りがありました。 私の認識違いから am / pm の LED表示が妥当ではありませんでした。 ここに訂正してお詫びをいたします。 詳細は、機能と使用法 および 12時間表示の扱いについて の項を参照願います。


【 お知らせ 】 ( 2021/11/8 )

 本機では7セグメントLEDが "時分" の4桁表示でしたが、新たに "時分秒" の6桁表示の "193. 7セグメントLED表示時計 II ( MAX7219 版)" を公開しました。 回路構成も本機とは異なって、「リアルタイムクロックモジュール」、「8桁LEDディスプレイドライバ用 IC "MAX7219"」を使用して一新を図ったものとなっています。 興味のある方は、ぜひご覧ください。

■ 回路図 ■


 図の中央やや右寄りに4本のダイオードがブリッジで挿入してあり、またその入力に +12V と GND が指定されていますが、実際にはプラスマイナスをどちらに接続してもOKです。 これは実験用電源装置から電源を供給することを前提としているためで、誤ってプラスマイナスを逆に接続してもいいようにとの対応策です。 プリント基板にスペース的な余裕があったため入れておきました。 したがって、ブリッジダイオードが挿入されていることから、9V 〜 12V 程度のAC電源を入力してもOKです。

( 2016/1/10 更新 )

 上記 の4番目の機能追加のため、*1 の赤線 ―― を追加し、5番目の修正のため、*2 のように 赤 X の配線を切り、 赤線 ―― で配線替えをした。
 *3 の赤色に塗った抵抗は、22K のままでは不具合が出たため、2本並列にして半分の 11K として使用。 (詳細は プログラム の項を参照のこと)

 また、ケースに収納したことによって必要となった2個のスイッチを、もう1組取り付けるためのコネクタ配線(3本必要)は、回路図には書き入れていない。

| 回路図 (Clock7LED.CE3) | ページトップ |

■ ケース外観と内部の様子 ■

ケース正面の斜め上から見たところ ケース背面の斜め上から見たところ
ケース左側面の斜め上から見たところ ケース右側面の斜め上から見たところ
ケース上面を真上から見たところ 蓋をあけて上面を真上から見たところ ケース裏面を真上から見たところ

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■ 機能と使用法 ■

  • 本機の特徴は、時計表示に12/24時間の両表示機能を持ち、スイッチ操作により両者をいつでも切り替えることができる。 また、時刻設定には、左右2個のスイッチだけで正逆時刻送り方式で行うようにしている。

  • まず本機の電源を入れると、プログラミング時の設定値の 午後 午前 "12.00" (12時00分)と、 4桁のLEDで12時間表示でスタートするので、運用に当たっては希望する12/24時間表示の切り替えと、現在の時刻に設定をし直す必要がある。 (赤字の午後は誤りで、青字の午前に訂正)

  • ここで、24時間表示と12時間表示の両者の対応を次に示すが、本機では、24時間表示では "時" の表示に "xx" と常に2桁で表示するのに対して、 12時間表示では先頭が "0" であった場合には、ゼロサプレスをして表示しないようにしている。

        (24H) 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
        (12H) 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
        pm am am am am am am am am am am am am pm pm pm pm pm pm pm pm pm pm pm ← (間違い)
        am am am am am am am am am am am am pm pm pm pm pm pm pm pm pm pm pm pm ← (正しい)

        ( 2019/4/13 修正 )

        上記において、am / pm の表示が一部誤っていました。 赤字で示した pm と am は、下行の青字で示すように am と pm にそれぞれを訂正します。
        詳細は、次項の 12時間表示の扱いについて を参照してください。


  • 12時間表示では午前と午後との区別をさせるため、最左端の十時の桁の"F"セグメントを点灯させることで午前を表し、また"E"セグメントを点灯させることで 午後を表している。 次の写真は、12時間表示での午前と午後、および24時間表示でのそれぞれの表示例を示す。

        (12H 表示例) AM 01 : 23 (12H 表示例) PM 01 : 23 (24H 表示例) 01 : 23

  • また、時分の間の区切りとして、時の桁のデシマルポイント "." を用いており、1秒間隔で 0.5 秒間 "点"、0.5 秒間 "滅" を繰り返して表示をさせている。

  • 時刻の設定方法は、本機の運用中に誤ってスイッチに触れて時刻が変更されてしまう危険性を少なくするため、まず、右スイッチを約2秒以上押し続けて "時刻設定モード" に移行することから始める。 このとき、移行したことを知らせるために、最右端の分の桁のデシマルポイント "." を点灯させる。

  • こうして "時刻設定モード" に移行した上で、そのまま右(順送り)スイッチを押し続けると順方向に時刻を進める(アップ)ことができ、 左(逆送り)スイッチを押すと逆方向に時刻を進める(ダウン)ことがでる。 また、双方ともしばらく(約5秒)押し続けていると高速時刻送りになる。

  • この時刻設定モードは、左右どちらのスイッチからも手を離して約5秒以上放置すると、自動的に解除されて最右端の分の桁のデシマルポイント "." は消灯する。

  • また、もう一つの時刻補正機能として、毎正時プラス・マイナス5分以内に限り左スイッチが押されると、00分 00秒に設定するための ZERO スイッチとして機能する。 こちらは瞬時に設定する必要があるので、時刻設定モード中でなければいつでも直ちに機能する。

  • ただし、上記の毎正時プラス・マイナス5分以内以外では、ZERO スイッチとしての機能は無視されるが、このときにもし右スイッチが押されると(左スイッチ+右スイッチ)、 12/24時間表示の切り替えを行うことができる。

  • このとき、一度切り替え操作を行うとその後約2秒間は一切のスイッチ操作を受け付けなくなる。 これは2個だけのスイッチの組み合わせとタイミングで、 いろいろな操作をさせるために、少しでも誤操作を少なくするためにとった処置である。

  • その他の機能として、LEDの光る明るさ(輝度)を連続で調節することができる。 ボリュームを左に回せば暗くなり、反対に右に回せば明るく光る。

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■ プログラム ■

 初期時の製作のままでは時計としてあまり実用的ではないため、上記 したような機能を追加しました。 ( 2016/1/10 更新 )
  • アセンブラ命令のトレーニング用として作成のため、時間の精度は二の次だったのを実用レベルまで上げる。

    本機の精度を調べてみると実に酷いものでした。 1時間に3分以上の遅れを生じています。 これはクロック発振回路が正確な4MHzを発振していないためで、これを修正する (上記 回路図 の 30pF トリマを合わせ込む)には、正確な測定器も必要となるため、今回はソフト的に補正を掛けることにしました。 (実際には本機では、トリマの調整だけでは無理で、30pF トリマおよび、22pF コンデンサの定数の変更が必要となったため。)
    	xx		equ	12			;補正値-1
    	cntdat		equ	256 - 200 + xx		;タイマカウンタにセットする初期値(割り込み周期)
    	yy		equ	0			;補正値-2
    	secdath		equ	high (5000 - yy)	;13h	1388h=5000 回で 1 秒
    	secdatl		equ	low  (5000 - yy)	;88h	(4/4000000*200*5000= 1 秒)
    
    正確な4MHzで発振している場合には、基準クロックは ( 1 / 4MHz ) x 4 = 1μS となり、これをタイマー0割り込みで 200 回カウントしたものを、かつ外部のカウンタで 5000 回 カウントをして、すなわち 1μS x 200 x 5000 = 1 秒 を作り出しています。

    1時間で3分以上の遅れ、したがってその遅れ分だけカウント回数を減らしてやればいいことになります。 そこで実際に ストップウオッチ で測定してみると、 上式のような補正値を与えてやるとほぼ一致しました。 もっと長時間の測定を行なえば まだ狂いはあると思われますが、とりあえず良しとしました。

    なお、補正値-1 の xx だけでは正確に合わせ込みができない場合は、補正値-2 の yy を増減すれば約 200μS 単位(約 としたのは、正確な4MHz発振ではないため)で補正が可能です。

  • 12時間表示専用だったプログラムを、スイッチ操作で使用時にいつでも12/24時間表示に切り替えられる。

    左スイッチを押しながら右スイッチを押すと、両者を切り替えることができます。 と言っても、ZERO スイッチ機能が優先ですから、毎正時プラス・マイナス 5分以内には機能しません。 それ以外の時間帯に機能します。 また、プログラムを次のように追加変更することで両表示に対応しました。 本機では、内部的には常に24時間時計として 時刻を刻み続けるように変更をし、そして、24時間表示のときにはそのままを、また、12時間表示のときには、表示内容を変換してLEDに表示をさせています。

  • 12時間表示において、午前/午後の表示の区別がなかったのを、別々のLEDを点灯させることで区別をする。

    オリジナルの12時間表示プログラムでは、午前/午後の表示の区別がまったくありませんでした。 これは時計として使用していると結構不便に感じます。 そこで、24から12時間表示に変換する過程で午前/午後の区別情報も抽出し、それで最左端の十時の桁の"F"セグメントを点灯させることで午前を、 また"E"セグメントを点灯させることで 午後を表すようにしました。 最左端の十時の桁は、12時間表示では"B"セグメントと"C"セグメントしか使用していないため (0:ゼロサプレス、1:"B""C"セグメント)、使用せずに空いている"E"と"F"セグメントに割り当てました。

  • 時刻設定モード中であることを、時間(秒)の感覚だけでしか分からなかったのを、LEDの点灯で目視ができる。

    オリジナルでは、まだ時刻設定モード中なのか、それとも時刻設定モードから抜け出しているのかを示す手立てがなく、これも使用していてかなり不便に感じていたので、 これをLED(最右端の分の桁のデシマルポイント"dp")で表示してみようと考えました。 この機能を追加するためには、まず上記 回路図*1 に示すようなハード的な追加配線が必要です。 プログラム的には、時刻設定モード中であることは当然ながら把握できますので、その間を"dp"を点灯させることで 実現しています。

  • 左スイッチを押したときに、秒表示のデシマルポイントLED(時の桁)が点灯してしまうのを点灯しないように修正。

    オリジナルでは、PICに PIC16F84 を使用しているので不可能ですが、本機では既に PIC16F648A に変更をしているので、/MCLR 端子を RA5 としても使用が可能です。 ただし、入力ポート専用ですが。 そこで、オリジナルでは RA4 を入出力ポート兼用で使用していたのに対して、本機では上記 回路図*2 に示すようにハード的な配線替えを行った上で、RA4 は出力ポートとし RA5 は入力ポートとして、2つのポートに分離して使用しました。 したがって、左スイッチのオンオフが 秒表示のデシマルポイントLEDに、ハード的に影響することはまったくありません。

7セグメントLEDのデシマルポイント表示の不具合を発見

 本ページをサーバにアップロードをしようと思っていた矢先のことでした。 時刻設定モード中でもないのに、最右端の分の桁のデシマルポイント "dp"LEDが点灯しているではありませんか。 この "dp"LEDの点灯は、上記の4つ目の機能として、時刻設定モード中であることを視覚で確認ができるようにと、今回新しく追加をしたものです。 しかし、時刻設定モード中でないときに 点灯をしています。 ???

 調べてみると、まったくスイッチ操作をしていないのに、勝手に点灯したり消灯したりをします。 よくよく調べてみると、最右端の分の桁が "8"を表示するときに限って、 "dp"LEDも点灯しているようです。 "8"以外の "0" 〜 "7" および "9"のときには点灯しません。 ますます ??? です。

 さらに調べてみると、時の桁が "8"を表示するときにも、同桁の"dp"LEDが点灯した切りになります。 この桁の"dp"LEDは、本来、"秒"の表示をさせるために、 1秒間隔で 0.5 秒間 "点"、0.5 秒間 "滅" を繰り返すように表示をさせているものです。

 これは12/24時間表示の別には関係がなく、たとえば午前8時のときには、12/24時間表示のどちらでも点灯し切りになりますが、午後8時のときには、12時間表示では 点灯し切りになり、また24時間表示では20時ですから点灯し切りにはならず、正常に "点" と "滅" を繰り返しています。

 これらの症状から、まず一番に疑うのは自分が作成をしたプログラムで、 関連部分の7セグメントLEDに表示をさせるサブルーチン(time_disp)を重点的に、再度じっくりと 見直してみましたが特に問題は無さそうです。 次に、参考までに時の桁と分の桁を表示する部分を抜粋しておきます。 (詳細は ソースファイル (Clock7LED.asm) を参照)
		; 時の桁の表示

			:

		btfss	modeflg,1	;12H表示か?
		movf	digit3x,W	;Yes
		btfsc	modeflg,1	;24H表示か?
		movf	digit3,W	;Yes

		call	ptn_set		;digit3を表示パターンに変換
		movwf	PORTB
		bcf	PORTA,ra2	;時の桁を点灯

		btfsc	secflg,0	;秒表示(dp)フラグ = 0 か?
		bcf	PORTA,ra4	;No. 秒表示(dp)を点灯
		call	wait		;1桁の表示時間
		bsf	PORTA,ra4	;秒表示(dp)を消灯

			:

		; 分の桁の表示

			:

		movf	digit1,W
		call	ptn_set		;digit1を表示パターンに変換
		movwf	PORTB
		bcf	PORTA,ra0	;分の桁を点灯

		btfsc	modeflg,0	;時刻設定中フラグ = 0 か?
		bcf	PORTA,ra4	;No. 時刻設定中表示(dp)を点灯
		call	wait		;1桁の表示時間
		bsf	PORTA,ra4	;時刻設定中表示(dp)を消灯

			:
 上のプログラムからも分かるように、LEDに表示をさせる "8"の文字パターンに依存する部分はありません。 時の桁の"dp"では 秒表示フラグ(secflg,0)、 また、分の桁の"dp"では 時刻設定中フラグ(modeflg,0)が、それぞれ "1" であった場合にのみ、それぞれの"dp"を点灯させています。

 ますます分からなくなってきました。 ・・・ そんなとき、ふっと頭をよぎるものがありました。 PORTA の RA4 はオープンドレイン出力で、これが悪さをしているのではないか ・・・ と。 オリジナルサイトの末尾、および別ページで、確かそのようなことに触れられていたことを思い出したのです。 ("正しく動作しない場合の対処方法について" を参照 ←現在リンク切れ)

 読み返してみると、本機では RA4 ポートを出力専用で使用している(そのように変更をした)ため、不具合の症状はオリジナルサイトで述べられている例とはまったく異なっていますが、 まさに、これだ! と思いました。

 さっそく、本機を "08.08"(08時08分)に表示をさせておいて(このとき、両者の"dp"はどちらも点灯し切りになっている)、RA4 ポートのプルアップ抵抗に、新たな 22KΩの 抵抗を並列に繋いでみました。 的中です。 ぴたっと正常な表示になりました。 分の桁の"dp"は滅灯し、時の桁の"dp"は正常にブリンキング表示を繰り返しています。

 私は、通常次の例のように、この RA4 ポートのプルアップ抵抗には 10KΩ程度を使用することが多く、今まではこの件に関してのトラブルには何等遭遇した経験がなかったのですが、 本機ではオリジナルサイトのままの 22KΩと少々大きめの抵抗を使用したために、それが不具合を引き起こす原因となりました。  このように今回のトラブルは、プログラムには一切問題はなくハードが原因(不具合をこのプログラムの項で取り上げましたが、実はハードバグ)でした。 今回の経験をもとにオープンドレイン出力を扱うときには、注意をしないとこんなことにもなるんだ! ということを今後もしっかりと覚えておきたい、と思いました。

 修正は既に述べたように、プリント基板上の既存のプルアップ抵抗 22KΩに、新たな 22KΩの抵抗を並列に接続して 11KΩとしました。 本来であれば、既存の 22KΩの抵抗を取り外し、 新たに 10KΩ程度の抵抗を取り付けるべきですが、私の他のページでも述べている(例えば "6桁ニキシー管時計 (2)" の "回路図の再検討と一部変更")ように、部品の取り外しはプリント基板を酷く痛めてしまうことが多いため、やむを得ない場合を除いて 極力避けています。
 ちなみに本ページでは、回路図プリント基板パターン図 (部品面) には修正が加えてありますが、 写真については上の2枚を追加しただけで、その他の既存の写真については差し替えを行っていません。 したがってそれらの写真には修正が反映されていないので注意をお願いします。


現在の最新バージョン: Ver. 2.30  ( 2019/4/13 更新 ) 上記のファイル名の拡張子が (.hex) のファイルは、そのままでは一部のブラウザでうまく表示ができないために、ファイル名に (.txt) を付加して登録がしてあります。
そのため、(.hex) ファイルをご利用になる場合には、ダウンロード後に、ファイル名の (.txt) を削除してリネームする必要があります。

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■ 12時間表示の扱いについて  ( 2019/4/13 追記 )

 次の表は、私がこれまでにいろいろなものを製作してきたものの中で、ホームページに公開をした各種のデジタル時計の一覧です。 こうして並べてみると時計ばかりずいぶんありますが、 実は、この他にもホームページにはまだ公開をしていない時計の製作物が数点あるのですが、そのことは別として・・・。  最近になって、(3)の "x09. TI社 TMS1121 デジタルタイマー" のホームページを作っていて(現在、進行中)、私の間違いを発見してしまいました。

 "TMS1121" は12時間表示専用の時計専用 LSI ですが、この LSI の機能を確認するためにいろいろと操作をしていると、時刻の進行がそれまで私が認識していたものとは異なっていたのです。 いや、正確に言うと時刻の進行そのものは異なってはいないのですが、am / pm の表示が異なっていました。

 そこで、(1)の "085. 沖電気 MSM5509 デジタル時計" と、(2)の "086. 三洋電機 LM8360 デジタル時計" の、他のメーカー製の時計専用 LSI についても確認をしてみると、次の表に示すように (1)〜(3)では、すべて同様に am / pm の表示方法がされました。 (現在、製品として市販されているメーカー製の各種デジタル時計はどうなんでしょうか。 私はそれらを1台も所有をしていないので確認が取れません。)

 それに対して、(4)〜(8)のそれぞれの時計については時計専用 LSI を使用したのではなく、私が PIC にプログラミングをした時計です。 同一の考えのもとでプログラミングをした訳ですから、 次の表に示すようにすべて同じように表示をします。 赤字で示した部分の am / pm の表示が異なっていて、これは私の認識違いであり間違いでした。
      時刻 24時間制 日本式 英米式 日本時計協会 (1) (2) (3) (4)〜(8)
      正子 00:00 午後12時 12:00 a.m. 0:00 a.m. 12:00 a.m. 12:00 a.m. 12:00 a.m. 12:00 p.m.
      正子の30分後 00:30 午前0時30分 12:30 a.m. 0:30 a.m. 12:30 a.m. 12:30 a.m. 12:30 a.m. 12:30 p.m.
      正子の1時間後 01:00 午前1時00分 1:00 a.m. 1:00 a.m. 1:00 a.m. 1:00 a.m. 1:00 a.m. 1:00 a.m.
      正午の30分前 11:30 午前11時30分 11:30 a.m. 11:30 a.m. 11:30 a.m. 11:30 a.m. 11:30 a.m. 11:30 a.m.
      正午 12:00 午前12時 12:00 p.m. 0:00 p.m. 12:00 p.m. 12:00 p.m. 12:00 p.m. 12:00 a.m.
      正午の30分後 12:30 午後0時30分 12:30 p.m. 0:30 p.m. 12:30 p.m. 12:30 p.m. 12:30 p.m. 12:30 a.m.
      正午の1時間後 13:00 午後1時00分 1:00 p.m. 1:00 p.m. 1:00 p.m. 1:00 p.m. 1:00 p.m. 1:00 p.m.
      正子の30分前 23:30 午後11時30分 11:30 p.m. 11:30 p.m. 11:30 p.m. 11:30 p.m. 11:30 p.m. 11:30 p.m.

       上表の左半分は、"ウィキペディア(Wikipedia)の 午前と午後 正午・正子付近の時刻の比較表" を参考にしました。
 間違いを訂正するにあたりネットでいろいろと調べた結果、上の表の "日本時計協会" が推奨する表示(時の部分が "11" の次は "12" ではなく "0" とする)が、いろんな面で間違いがなくて 一番すっきりしていて良いとは思ったのですが、メーカー製の時計専用 LSI との表示方法と互換を取るために(ユーザの紛らわしさをなくすために)、am / pm の表示方法を含めて、敢えて(1)〜(3)と 同一の表示方法に改めることにしました。

 そこで、まず一番最初に間違いの訂正に取り掛かったのが、(管理番号) が一番若いこのページの "14. 7セグメントLED表示時計" です。 ここでいう "間違いの訂正" というのは、 プログラムの修正はもちろんですが、その製作物を紹介しているホームページも併せて直さなければなりません。

 上の デジタル時計の一覧 の表に示すように、時計専用 LSI を使用したもの以外、すなわち、PIC で作製をしたものすべてがその対象となるため、これは結構大変な作業になりそうです。 数が多いですから十数日程度は掛かると思いますが、間違いを発見した以上はそれらを直すのは当然のことで、徐々に修正に取り掛かることにしました。

( 2019/4/20 追記 ) (4)〜(8)についての修正作業は、すべて終了させることができました。

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■ プリント基板パターン図 (部品面) ■

 左図の *3 の抵抗についての詳細は、プログラム の項を参照のこと。 右写真には反映されていないので注意。

| プリント基板パターン図 (部品面) (Clock7LEDPC.CE3) | ページトップ |

■ プリント基板パターン図 (ハンダ面) ■

| プリント基板パターン図 (ハンダ面) (Clock7LEDPC1.CE3) | ページトップ |

■ プリント基板(2)パターン図 (部品面) ■

コネクタ, ケーブルを 取り付け前の様子 , 取り付け後の様子

| プリント基板(2)パターン図 (部品面) (Clock7LED2PC.CE3) | ページトップ |

■ プリント基板(2)パターン図 (ハンダ面) ■

コネクタ, ケーブルを 取り付け前の様子 , 取り付け後の様子

| プリント基板(2)パターン図 (ハンダ面) (Clock7LED2PC1.CE3) | ページトップ |

■ ケースへのプリント基板の取り付け ■

 プリント基板をケース等へ取り付けて固定する場合に、私は通常、M3のビス、ナット、ワッシャ、スペーサー等を使用するのですが、下図面のような小さな ケースに取り付ける場合には、M3サイズが使用できません。

 そこで1サイズ下のM2.6(長さ19mmが必要)を使用すれば今回のケースでは取り付けが可能ですが、一般的にはスペーサーが簡単には手に入りません。 そのため自作することになるのですが、 その方法を当サイト内の "沖電気 MSM5509 デジタル時計" の "ケースへのプリント基板の取り付け" および、"万年カレンダー" の "ケースへのプリント基板の取り付け" で述べいますので、それらの項をご覧になってください。 また、後者のページでは使用工具の紹介もしていますので、参考になるのではないでしょうか。

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■ ケース加工図 ■

 使用したケースは、100均(セリア)で購入した "クリアケース ミニ (L-8033) サナダ精工" という、ポリスチレンケースです。

 プリント基板をケース内に収納したことによって、スイッチの操作が簡単には出来なくなってしまったため、このケース加工図や写真等のように、もう1組のスイッチを右側面にも追加して、 操作が可能なように変更をしました。 また、LED表示器の輝度調節用のボリュームも同様にしたかったのですが、改造が大変なことになりそうなので諦めました。


| ケース加工図 (Clock7LEDCS.CE3) |


ケース左側面から見たところ 蓋をあけて上面を真上から見たところ ケース右側面から見たところ

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■ 使用部品表 ■

(主要部品: IC, トランジスタ等)

(データシート)
PICマイコン .................... PIC16F648A
三端子レギュレータ .................... UTC78L05
三端子レギュレータ .................... LM317T
トランジスタ .................... 2SA1015
ダイオード .................... 1N4007
7セグメントLED .................... A-552SR

| 部品表 | Excel ファイル (Clock7LED_parts.xls) | ページトップ |

■ 参考サイト ■

PIC,16F84を使った7セグメントLED表示の時計 ..... http://orange.zero.jp/electronics/clock/seven_a/clock1/clock1.html (現在リンク切れ)

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初版:2006年12月14日、初公開:2016年1月10日、最終更新:2023年10月27日